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2015.08.02 Sunday

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2009.12.14 Monday

物を支配する権利 人を支配する権利

 


支配するとは、どういうことだろうか。

民法を勉強すると、物の売買、所有といった視点から
人が物を支配することについて法律的に規定されていることがわかる。

物を支配する権利は、物権と呼ばれ次のように規定されている。

所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分
をする権利を有する(民法206条)。処分とは、要は、売ったり買ったり、
破壊するといった行為をいう。

物権は、独占排他的な権利であるので、共有を除き、重畳的に二人以上が
物を支配することは、ない。そうしないと社会的に混乱してしまうし、
今の時代では当然のことではあるが、近代以前には、土地については、領主
や幕府、等々の重畳的な支配のもとで、土地が誰のものか、誰が使って
よいかなどは、とても複雑な関係にあったと聞く。つまりは、近代化はそのような
旧態化した関係を絶対的な単純な支配に置き換えたのだと理解できる。

今となっては当然のことではあるが、支配の対象は物である。無体物も
含むが、人が含まない。

ローマ法まで遡らないにしても、この支配する権利は、かつては奴隷にも及んだ
はずだ。近代ではあからさまな奴隷という概念はなくなっていたとしても、
人が人を所有するに等しい隷属関係はあったことを想像できる。

民法が所有物を自由に支配できる、と記載しているのを読むと、なんだか
この文章をもってして、それまでの人が人を自由に支配できる、ということ
はもうやめようと、人と物の分離を宣言しているような気がしてくる。
2015.08.02 Sunday

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