<< 小雪 21世紀になれない昭和の顔 | main | 物を支配する権利 人を支配する権利 >>
2015.08.02 Sunday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2009.12.12 Saturday

吉田健一 25メートル潜水の文体

 


吉田健一氏の文章は長い。息を止めて25メートルのプールを一気に潜水して泳ぎきるような長さを感じる。緊張感を維持したまま少し時代かかったゆったりとした時間の長さを味わうような文体なのだ。

文体をまねてしまえば、典型的な、読みにくい悪文になってしまいそうだし、その結論を先送りする韜晦趣味は、初心者には不向きと感じる。

吉田健一氏は、イギリス留学の経験をもつ英文学学者であるのだが、その文体は、英語の文章をそのまま翻訳したような形式に基づいた長文であることに気がつく。

その翻訳文体をベースした文章であるからこそ、日本の古文、浄瑠璃、七五調とは一線を画した、骨太の論旨展開ができると思うのだ。

韜晦趣味というのは、何ごとも、単純明快シンプルが好まれる現代にあっては、無用の長物の扱いの感が強いのであるが、そもそも哲学的思考の意義とは
その結論ではなくて、考えるプロセスであることを、その25メートル潜水に似た文体は語っている。
2015.08.02 Sunday

スポンサーサイト

コメント
コメントする








 
この記事のトラックバックURL
トラックバック
Calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
PR
Selected Entries
Categories
Archives
Recent Comment
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM